美しいヒトと一杯のコーヒーを

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「mother! 」/ この旦那ほど美しい奥さんに気遣いしない男は地球上に滅多にいるもんじゃない!。妊娠中の女性は見ない方が良いです。

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アメリカで一般では酷評だったのでパラマウントは急遽日本での公開を中止にした

ようだ。

昨日、深夜にYouTube(400円)で観てしまった。

僕はズバリ「実に不愉快」の極みでした。

 

難解でも、まだこっちのが分かりやすい。

とにかく両作品、趣味が良いとは言えません。

 

「mother! 」ネットより

映画の舞台となるのは、周囲に何もないところにぽつんと立つ一軒家。ここには若い妻(ローレンス)と、詩人の夫(ハビエル・バルデム)が住んでいる(このふたりの名前は、一度も出てこない)。夫がスランプに苦しんで執筆できずにいる中、妻はペンキ塗りなど、家の修理にかかっている。

 そんなある日、医師を名乗る、見知らぬ男性(エド・ハリス)が訪ねてきた。夫はなぜか彼を招き入れ、男性は家に泊まることになる。翌日には男性の妻(ミシェル・ファイファー)が現れ、次に彼らの成長した息子たちまでやってきた。そしてなんと、その息子のうちひとりが死んでしまうのである。最初からローレンスに冷たかったファイファーは、彼女に子供がいないことを非難する発言をし、彼女の心を傷つける。実は、ローレンスとバルデムは、長い間セックスすらしていないのだった。

 それがきっかけとなって久しぶりに行為をもった彼女は、終わった瞬間、「今、私は妊娠した」と確信を持つ。その直感は当たっており、喜んだ夫はたちまち制作意欲に燃え、作品は出版される。しかし、今度は、これを読んだファンが、続々と家に押しかけてきた。彼らのせいで、家の中は大騒ぎに。ローレンスが夫のために用意した食事は勝手に食べられるし、物が壊されたり、盗まれたりする。そんな大混乱の中で、 彼女は出産。ファンたちは赤ちゃんを見たいと言い、彼女は拒否するのだが、結局、赤ちゃんは連れられていってしまう。彼女が追いかけていくと、そこでは、赤ちゃんが、大勢の人たちの手から手に、まるでボールかバトンか何かのように渡されていた。

 その途中で赤ちゃんは死に、怒りに燃えたローレンスは、家に火をつけて、みんなを殺す。ローレンス自身も焼け焦げたのだが、彼女も夫も命をとりとめ、 最後は、焼けて無くなったはずの家が再びきれいに復活し、美しいローレンスがベッドの中で目覚めるシーンで終わる。

 映画を見た人の中には、これを反キリスト教映画と受け止めた人も少なくない。ハリスとファイファーはアダムとイブ、ふたりの子供たちはカインとアベルから来ているようなのだ。またローレンスは、自分のキャラクターは地球であるとも語っている。ローレンスとバルデムが親子ほど年の違う夫婦であるのも、ハリウッドにありがちな女性への年齢差別ではなく、何か意味をもたせていると思われる。タイトルのMが大文字ではなく小文字なのにも、ちゃんと理由があるそうだ。

 そこまで深読みするとなるほどと思わせる部分もあり、実際、rottentomatoes.comでは69%が評価していることになっている。「L.A. Times」のジャスティン・チャンなどは、アロノフスキーを「天才」と呼んだ。それがまた、観客に高い期待を持たせて「F」につながったとも考えられる。

 筆者自身の周囲の、とくに女性記者はこの映画に否定的な人ばかりで、この69%という数字は信じがたいというのが正直な感想である。トロント映画祭取材中から、筆者は先にこの映画を見た仲間に、「あれはひどいよ」「見なくて良い」「女性蔑視の映画だ」などと言われていた。そう聞いたら逆にどれほどひどいのか気になって、見ずにはいられなくなったのだが。